September
5
2006
お待たせしました!
最近更新してなかったバイト話です!
バイト時代の話 第11話!(約16年前の事を思い出して書いてます)
この物語は続きの話しなので、よかったら1話から読んで下さいませ!
右にあるカテゴリーの中の「バイト時代の話」をクリックしてね!
(携帯で見てる方は、すんませんが必死に遡って下さい)
もう読んでくれてる人も今一度振り返って見て下さい・・・
では本編へ・・・
すっかり「茶色帯」に昇格した俺は数多くの現場に
運転手として出動する事になる・・・
それに「黒帯」「茶色帯」クラスになると
例えばイベント現場の仕事が無い平日等も
会社へ行く事が多かった
いわゆる雑用や、打ち合わせ等で毎日の様に
会社へ行っていた気がする
当時、学生だった俺は自分の好きな授業がある時しか
学校へは行かなかった
それが週に1回だけだったので週に1回しか
学校には行かなかった事になる
でもバンド活動は頑張ってやっていたので
月に数回のライブと、夜中のスタジオでの
バンド練習が週に1〜2回と結構忙しかった
と同時にアマチュアだった我々がライブするのも
練習するのも結構なお金が必要だったので・・・
その他の時間は全てアルバイトをしていたのである
ある平日の朝、俺は南大阪へ荷物を持って行くだけの
雑用を頼まれて車を走らせていた
もちろん独りっきりである
例によって前日は深夜のスタジオ練習の為
朝方までドラムを叩いていた
練習が終り、家に帰って風呂入って飯食って
一息つく暇も無く会社へ向かった
そのまま車のキーを取り、会社を出発したのだ!
そして朝の出勤ラッシュに巻き込まれた俺は
一般道の渋滞の真ん中に居たのだ!
ノロノロ(数メートルずつ)しか進まない車の中で
超イライラしながら運転する俺・・・
イライラの原因はもう1つある!
一睡もしてないので、超眠いからである!
襲ってくる睡魔と戦いながら・・・
俺は車を走らせた・・・
そして車は高架を登って行った・・・
当たり前だが・・・
登った後は下る訳だ・・・
下り坂になった瞬間・・・
車は停止した・・・
まだまだ続く渋滞のせいだ・・・
俺の右足はブレーキを踏んでいる・・・
そこまで記憶がある・・・
「コツン・・・」
この音と共に意識が戻った!
俺の乗っていた車と小さな乗用車は
一体となって停止している
この状況を・・・
専門用語で・・・
「オカマ掘る」と言う・・・
どうやら俺は渋滞で停止していた
たった数秒間で寝てしまったらしく
ブレーキを踏んでいた足の力が抜け
ゆっくりとペダルから離れていった様だ
車は下り坂の為、超低スピードで前進し
前の車に接触した模様である
やっと状況が把握出来、どうしようか考えようとした瞬間
前の車から若い男性が降りてきたのである
「オェコラ!今当たったやろ?」
不思議な物で・・・
結構な睡眠不足の奴が・・・
一瞬だけ寝てしまった瞬間に・・・
起きた出来事について・・・
記憶に無い事について・・・
質問され・・・
しかも・・・
寝起きの・・・
機嫌悪い状態で・・・
車から降りて・・・
質問に答えると・・・
こうなるのである・・・
「知るか〜!ボケ〜!」
「お前が当たった言うんやったら」
「当たったんちゃうんか?」
今思い出しても・・・
ワケワカラン・・・(笑)
いくら渋滞の中とは言え、微妙に進んでいるので
他の車に迷惑になる為、高架を下った脇に停めて
話しをする事にした
先に説明しておくが
一応今回の事故は100% 俺が悪い
しかし傾斜の緩い下り坂でブレーキから足が離れ
わずか1メートル前の車に接触した訳で
しかもオートマならドライブになってて少し加速する可能性も
あるかもしれないが、俺が乗ってたのはミッション車な訳で
ニュートラル状態で ゆっっっっっっっっっっっっくり
前進して当たった程度なので
実は被害者の車は肉眼では傷1つ
確認する事が出来なかったのである!
以上の事を踏まえて「加害者」と「被害者」の会話をお聞き下さい
被 「どないしてくれんねん?」
加 「何処がどないなってんねん?」
被 「お前がオカマしたから、ここが凹んで・・・あれ・・・?」
加 「どこやねん?」
被 「よう見たら凹んでるがな」
加 「は〜?どの辺が凹んでんねん!」
被 「この辺や!」
加 「お前、目〜腐ってんちゃうか?」
「なんもなってへんやんけ!」
被 「オノレ、人の車にオカマさらして何言うとんねん!」
加 「お前の方が目に見えへん凹みがある言うて」
「夢みたいな事ぬかしてんちゃうんか?あ〜?」
被 「俺は急いどんねん!」
加 「俺も急いどるっちゅうねん!」
被 「しゃないの〜!3万でええわ!」
「修理代3万 今払ってくれたら示談したるわ!」
加 「は〜?お前眠たいんか?」
被 「ええから払えや!」
加 「お前 笑かしよんな!」
「目に見えへんキズ 3万で修理してくれる」
「車屋おんねやったら連れて来い!」
被 「よっしゃ〜!ほな警察行くしかないな!」
加 「お〜う!なんぼでも行ったら〜!」
舞台は警察・・・
警 「どうしましたか?」
加 「追突事故ですわ!」
警 「おたくが被害者やね?」
加 「加害者です・・・」
警 「は?加害者かいな!」
被 「僕が被害者です」
警 「ここまで車は乗って来たんか?」
被加 「はい」
警 「ほなら後で現場検証しに行こうか」
「先に車の破損状況とか写真撮ったりするわ」
駐車場・・・
警 「こっちが当てられた車か?」
加 「違います・・・元々ボロなだけです・・・」
警 「あっ ごめんごめん こっちか?」
被 「そうです!」
警 「どれどれ・・・」
加 「あ〜どうせ見ても分かりまへんで!」
被 「この辺です!」
警 「ん?何処や?」
被 「だからこの辺が凹んでるやん?」
加 「こいつさっきからこんな事ばっかり言うてまんねん」
警 「凹んでるか〜?」
被 「良く見たら少し凹んでるんです!」
警 「そうかな〜?ん〜?」
「何か凹んでる様にも見えないでも無いが・・・?」
「凹んでるんかな〜?」
加 「こいつ眼科連れて行きましょか?」
警 「君は当てたんは確かなんやね?」
加 「なんかコツン・・・て音したから・・・たぶん・・・」
警 「ほな写真だけ撮っとくわ・・・」
当時19歳のイキガッテタ若者の恥ずかしい一面を紹介しました・・・(泣)
現在 彼は立派な大人になり別人の様に
生まれ変わっている事を付け加えておきます
その後・・・
事情聴取と現場検証を済ませ、会社に報告してから
現場に荷物を届け、颯爽と帰社したのである
そして会社で一部始終を説明したのだ
すると社長が予想もしなかった事を俺に言ったのだ
「アホやなお前は!」
「そうゆう時は黙って3万払ったらええんや!」
「後から何言うてくるか分からんからの〜!」
「その方が保険屋使ったりするより安かったんちゃうか!」
「どうせ払う3万持って無かったんやろうけどな!笑」
「まぁ〜しゃ〜ないの〜!」
俺の目からウロコが落ちた!
確かに俺が加害者だから悪いのだが
奴はどう見ても悪意に満ちていた
俺は正々堂々と警察に行く事が
一番正しい選択だと思っていた
そう・・・
こんな大人な考え方が存在するって事を
俺は生まれて初めて知ったのだった・・・
こうして・・・
1センチぐらい大人に成長した
俺の事故当日は終わっていった
この社長の言葉が的中するとも知らずに・・・
author : Akira Kobayashi
| Category:バイト時代の話 | 09:58 PM | comments (5) | trackback (0) |
コメント
ははは!! 今の亮さんからは想像がつきません・・・・。
すごい加害者ですね。
またまた笑いました。
いつもおもしろい日記、毎日会社や自宅からとか楽しみにしてます☆
| kana | EMAIL | URL | 2006/09/05 10:54 PM |
一言感想
「うーん、変わってないな(爆)」
m(_ _"m)
| Gaku | EMAIL | URL | 2006/09/05 11:08 PM |
そっちのおかまかいなぁ
また、あっちかなと・・・
ドキドキしたわ!
| D | EMAIL | URL | 2006/09/07 09:32 AM |
助手席で見物しときたかったものやわ(^^)
| yokko | EMAIL | URL | 2006/09/07 11:26 AM |
>kana さん
そうですか?
想像出来ませんか?
それは作戦成功です!(笑)
>Gaku
いいえ!
今は全然そんな事はありません!
たぶん・・・
> D 様
残念ながら・・・こっちの方です
あっちの方は問題が多くて・・・
書けません・・・(笑)
>yokko さん
恥ずかしいだけだと・・・
思いますよ・・・
| Akira | EMAIL | URL | 2006/09/10 06:41 AM |
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