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アキラのタイコ放浪記Ver.2

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バイト時代の話 第15話 (バブル)

September 21 2007
長い間ずっと放置しっぱなしのバイト話です・・・

この先の展開が気になる人も多いらしく
実は色んな人からリクエストされているのですが
本当に人身事故の話は終わりです・・・笑


なので次の話へ進みたいと思います・・・


バイト時代の話 第15話!(約16年前の事を思い出して書いてます)


この物語は続きの話なので、よかったら1話から読んで下さいませ!
右にあるカテゴリーの中の「バイト時代の話」をクリックしてね!


もう読んでくれてる人も今一度振り返って見て下さい・・・





では本編へ・・・





「茶色帯」だった俺も気が付けば「黒帯」バイトに出世しており
現場の責任者として行く事も多くなっていた
(実際には帯なんか無かったんだけどね)


それにしてもバブル時代の話だけに
この会社も物凄く忙しかった


そんな超忙しい時の事だった・・・


その日の現場から帰ってきた俺は
社員の人に呼ばれ明日の現場の内容等を説明された


そこには何故か先輩バイトの「T吉さん」も居た・・・
(5話で熱気球から吊り下げられた人)


どうして不思議に思うかと言うと
「T吉」さんも俺と同じ「黒帯」バイトな訳で
普通は同じ現場には一緒に行かない事が多いのだ


ましてや超忙しい時期なので「黒帯」クラスは
各現場の責任者としてバラバラに行かされるのが普通


その2人が一緒の現場・・・?


中学時代からの先輩後輩でもあり、このバイトを紹介してくれた人でもある
「T吉」さんとは仲も良かったので、俺が「黄色帯」や「茶色帯」時代は
一緒の現場も多かったのだが、俺が「黒帯」になってからは久し振りだった


お互いバイト歴も長いので「この組み合わせには何か裏がある」と思い
今から社員が話す説明を慎重に聞く事にした



社員 「明日は夕方に会社来てくれたらいいわ」

T吉 「マジですか?」

俺  「ラッキー!」

社員 「たまにはゆっくりさせてやろうと思ってな!」

T吉 「ほんまですか?」

俺  「有り難うございます!」

社員 「ほんで倉庫行って、ここに書かれてる荷物積み込んで欲しいねん」

俺  「はい」

T吉 「これだったら倉庫行って積んで帰ってくるのに3時間ぐらいですよ?」

社員 「だから夜の7時か8時ぐらいには大阪を出て欲しいねん!」

俺  「大阪を?」

T吉 「出る?」

社員 「うん!」

俺  「いかにも遠くに行くみたいな言い方しないで下さいよ〜!笑」

T吉 「あきら・・・これは罠や・・・」

俺  「えっ! マジで?」

社員 「いやいや・・・たいした事ないよ! 八王子やし!笑」

俺  「はっ?」

T吉 「やっぱりか・・・」

社員 「だから道中の会話も弾むように仲良し2人組にしたんやないか!笑」





ではここから2人がどんな過酷な事をさせられたか
ゆっくり御覧下さいませ!





次の日の夕方、2人は2tトラックに乗り、倉庫に行って荷物を積み
言われた通りに7時ぐらいには大阪を出発するのであった


目的地は東京の八王子・・・


重たい荷物を積んだトラックは思うようにスピードも出ず
途中で食事したりしてたら現場に到着したのは午前4時頃だった


イベントが始まるのは午前9時!


数時間だけでも仮眠が取れると思ったら大間違い!


何故なら、今回我々が大阪から持ってきた
イベントで使用するツール(遊具)とは







この巨大迷路だったのだ!


何も無い運動場の様な野外のイベント会場に
この巨大迷路を組み立てるのには約3時間程が必要なのだ


いくら2人共が黒帯バイト(ベテラン)とは言い
途中で間違って組み立ててしまう事だってある
(出口に出れない迷路を作ったら大変だ!)


余裕を持ってイベントが始まる1時間前に
設営を完了させるとして逆算してみたら・・・


そろそろ設営を始める時間では無いか!


なので設営を開始する事にするが、2人共が久し振りに迷路を作るので
結構苦戦し結局設営が完了したのはイベント開始時間ギリギリ・・・


さすがにイベント中は休めるかとお思いでしょうが
ツール(迷路)の入場受付や迷った時の誘導等の
運営も全て我々がやるのだ!


そしてイベントは夜まで続くのであった・・・


今回のイベントは2日間開催されるので
ツール等はそのまま放置して2日目を迎えるのが普通


しかし・・・


ここ八王子は暴走族が多く、野外の会場に遊具等が放置されてたら
夜中に荒らされまくる確率が100%らしく・・・


一旦組み立てた迷路を全部解体するか・・・


朝まで現地で見張り続けるか・・・


なんと選ばせてくれるらしい・・・


どうせ見張っていても嗅覚の優れた暴走族達は大勢でやってきて
それを2人で阻止しても言う事を聞いてくれる気がしなかったので


解体する事に・・・


イベントが終了し、会場のお客さんが居なくなってから
数時間かけて今朝組み立てた迷路を解体する


いくらバラしたツールとは言え、現場に置いておいて
もし盗まれたら次の日作れなくなるので再びトラックに積む


全ての作業が終了し、近くで晩飯を食ってから
ホテルへ移動、シャワーを浴びて一息ついたら


夜中の2時だった・・・


そしてそこから2時間だけ眠らせて貰って
現場に向かうのであった


昨日と同じ作業を繰り返しているうちに
気が付けば2日目も無事に終わっていた


そして全ての作業が終了したのは夜の10時頃・・・


思い起こせば54時間前、我々2人は会社に集合してから今まで
たったの!たったの!2時間しか寝ていない事になる!


睡魔もピークに達している2人・・・


やっとゆっくり寝れる時がきた訳である・・・


だって会社で説明をされた時に確かに言われたから!


「2日目が終了したら、その日はホテルで泊まって!」
「次の日は大阪に帰ってくるだけだから」
「ゆっくりしていいよ!」


我々2人はこの瞬間だけを求めて
2日間頑張ってきたのだから!


トラックに乗り、二度と来る事の無い(来たくない)
イベント現場を後に、2人はホテルに向かうのであった・・・





その時だった・・・


俺のポケットベルが鳴った・・・






後編へ続く・・・

| Category:バイト時代の話 | 11:37 PM | comments (2) | trackback (0) |

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ごめん!今見た!

トラック事件じゃなかってんな(^^)

さて後編は?

| D | EMAIL | URL | 2007/10/30 07:12 PM |

>D様

その事件は最終回に書くつもりです・・・笑
後編急ぎます・・・

| Akira | EMAIL | URL | 2007/10/31 11:21 PM |

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Akira Kobayashi
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