March
13
2006
昨日のコンサートは なんと!
朝9時30分 入り!
実は
2〜3時間しか寝れてない状態で現場に行ったのだが
もちろん仕事は
責任を持って きっちりやらせてもらった!
コンサートが終り、急いで大阪に帰った
だって大事な大事な・・・
飲み会があったから!
結局(当たり前だが)卒業式と謝恩会には出席できず
2次会から参加する事になった
昨日の卒業大宴会!
卒業して行く奴等とも会えて色んな話が出来たし(酒も呑めたし)
久し振りに会う(去年辞められた講師)ミュージシャンの方々にも
会えて本当に嬉しかった
宴会の内容はと言えば・・・
ゲロまみれの踊り場で倒れて動かない奴 → 1名
トイレで吐き疲れて寝たまま出て来ない奴 → 1名
普通に酔って寝てる奴 → 10名近く
何百回と同じ内容の有り難い説教を繰り返されてる先生
( X Time Repeat ) → 1名
路上で放尿しながら歩き廻る先生 → 1名
今年は例年に比べ、
少々寂しかった様にも思うが
まずまずの盛り上がりで
午前6時に帰宅した
俺は謝恩会に参加できなかったので、色んな奴に
「卒業式どうやった?」「謝恩会どうやった?」
って聞いたが・・・皆同じ答え・・・
「別に普通でしたよ!」「いつも通りでしたよ!」
って回答!
たぶん出席してたら
「別に・・・」って思うんだろうが
自分の目で見ていないから実感が湧かないのだな!
こればっかりは仕方ない・・・
ん・・・?
そう言えば・・・
昔・・・同じ様な経験した記憶がある!
今日は
卒業記念と言う事で、こんな
思い出話でも書いてみよう!
ではどうぞ・・・
話は17年前に遡る・・・
兵庫県の山奥に とある商業高校があった
季節は春 卒業を迎えた若者達が新たな出発をする為の
最後の儀式・・・
卒業式が行われようとしている
この学校、今では普通の高校になってしまったが
当時はかなり有名な
ビー が
バップ してる
ハイスクール だった!
ここに1人の青年が通っていた
彼の見た目は、まるで
湘南を
爆走するかの様な風貌
もちろん学校では禁止されているが
守っている奴の方が少ないぐらいだった
足が3〜4本入りそうなズボンに
超長い丈の学ランか、超短い丈の学ランを
その日の気分で
着こなしていた
髪型はパーマでリーゼント!(毎朝40分かけてセットしていた)
今やれと言われたら
死んでも嫌だと思う!(恥ずかしい)
そして在学中は出席日数がギリギリで毎朝担任に
モーニングコールされて起きていたような生徒だった
もちろん停学処分も数回
警察に世話になる事数回
本当なら高校中退しててもおかしくない奴で
この卒業式の日に生き残っているのが軌跡な程だった
だから・・・
そんな息子を持つ母親は、長い長い3年間が終り
胸を撫で下ろす気持ちでいた
卒業式の前日、学校で
ある噂が飛びかった
その内容とは・・・
卒業式の朝、服装検査があり、校則違反している生徒は
卒業式に出席できない!
って事だった!
早速
センコーに確認する!(自分達の中では
交渉のつもり)
何処の生徒指導の
センコーも
ガラ悪い奴が多いが
こんな学校なので、
ズバ抜けて ガラが悪かった
見た目はまるで
ヤ○ザ
もしくは マル暴の刑事
もちろん
ケンカしても勝てる気がしない
そいつの
アジト? 事務所?(生徒指導室)とやらへ行く
青年「俺等 卒業式出られへんってホンマか?」
先生「さすが情報早いな〜!」
青年「なんでやねん?」
先生「そんな格好で大事な卒業式に出られたら困るからな!」
「町の偉いさんも来るしの〜!」
青年「去年まで そんなもん無かったやんけ!」
先生「今年はやんねん!」
青年「そんなん言うてて入れてくれるんやろ?」
先生
「なめんなよ!ッボケー」
青年「俺等の為の卒業式ちゃうんか?コラー!」
先生「ほなら最後ぐらい ちゃんとした格好せーや!」
青年「アホンダラー! これが俺等の正装なんじゃ!」
先生「ほな勝手にせい!」
青年「お〜上等や!やってみーや!」
交渉不成立・・・(約1分)
その日、彼は家に帰り
明日の卒業式に着て行く服を悩んでいる
母親に話かける
青年「オカン! 明日の卒業式来るんか?」
母「当たり前やないの!」
青年「別に来んでもええんちゃうかな〜」
母「何言うてんの!3年間迷惑かけた先生方にお礼言わなアカンし!」
青年「でも高校の卒業式なんか、何処の親も来ないって聞くぞ!」
母「よそは よそ! うちは うち!」
青年「・・・・・・」
青年「あのな〜俺もしかしたら卒業式出られへんかもやねん!」
母「は?」「又あんた何かしたんか?」
青年「ちゃうねん! まだ何もしてないけど!」
母「まだ?」「まだって何や?」
青年「だからちゃうねん! この服装やったら入れてくれへんらしいねん!」
母「そやからそんなアホみたいな格好やめとき言うてたやろ!」
青年「アホみたいな?」「やかましわ!」
母「ちゃんとした格好で行ったらええんや!」
青年「そんなもん 持ってへんのんじゃ!」
母「ほなら明日どないすんのよ?」
青年「知るか〜!これしか無いから、これで行くわい!」
母「ほなら式に出してもらえへんやないの?」
青年「出る気無いわ〜!最初っから!」
母「ほなら行かへんで!お母さん!」
青年「そやから最初っから来るな言うてるやろ〜!」
翌日・・・(卒業式当日)
よくある
脅しだけなのかもしれないと期待して
「出席出来そうなら電話するから!来いや!」
と母親に告げて家を出る!
まずは学校の校門が
第一関門である!
よくある服装検査はここで行われるのをテレビで見た事がある
(この学校ではあった例が無いから知らないのだ)
しかし校門には
センコーが独りも立っていない・・・
普通にそのまま教室に入る・・・
暫くすると担任が入ってくる・・・
ここで検査するのか?
でも何も無い・・・
軽くリハーサルするので会場に行く・・・
なるほど!ここで選別されるのか〜!
しかし普通にリハーサルが終わる・・・
一旦教室に戻って時間がくるまで待機する・・・
学校中に伝達事項が回る・・・
「噂されていた服装検査が脅しだった模様!」
それを聞いた青年は
公衆電話まで走る!
青年「オカンか? どうやら出れるみたいやわ!」
母「アンタ昨日あんな事言うさかいに何も用意してないやないの!」
青年「まだ1時間以上あるがな!」
母「化粧もしてないのに!」
青年「知らんわ!」
母「急いで用意するから電話切るで〜!」
青年「ほなな!」
母は急いだ!
化粧も簡単に済ませ、適当な服を選び、家を飛び出した!
母が到着したのは
卒業式が始まった直後だった
卒業生の入場も終り、学校長の挨拶の中、母は入場した
そして空いている席を探していると、知り合いの父兄が母を呼ぶ
友
「小林さん!ここ空いてるから ここ座り!」
そして着席する!
友「遅かったやないの!どうしたん?」
母「それが昨日息子が式出れない言うから来ないつもりやったの!」
友「まぁ〜なんで?」
母「あの子、アホみたいな格好してるさかいに先生に出るな言われたみたい!」
友「うちの子そんな事言うてへんかったわ〜!」
母「あんたとこは大丈夫やん!」「いっつもちゃんとしてはるやん!」
友「ほんで出れる事になったん?」
母「なんか出れるみたいや!って電話あったから急いで来たんよ!」
友「そろそろ卒業証書授与みたいやで!」
母「今は1人1人出て行って貰ったりしないんやな〜?」
友「人数多いしな〜!」
母「そろそろ呼ばれるんちゃう?」
3年○組
足立○○
はい!
石田○○
はい!
上村○○
・・・・
母「まぁ〜欠席してはるんやろか?」
友「卒業式に可愛そうに〜!」
母「今
風邪流行ってるみたいやしな!」
金山○○
はい!
木村○○
はい!
小林 亮
・・・・・・・・・・・・・
友「・・・・」
母「・・・・」
残念なお知らせがある・・・
俺を始め数名が名前を呼んでも返事しないのは
風邪では無い!
卒業生入場とコールされて・・・
会場に入る寸前・・・
あと数メートルで卒業式に参加できるって瞬間・・・
首根っこを捕まれ・・・
入場の列から引きずり出されたのだ・・・
あのヤ○ザに・・・
舞台は一方
組事務所!(生徒指導室)
頑丈に鍵がかけられた狭い部屋には・・・
生徒指導のヤ○ザと・・・
数名の生徒達・・・
先生「まさかホンマにやる思わんかったやろ?」
青年「やかましわ! ボケー!」
先生「親泣いてんぞ!」
青年「お前が泣かしとんねん!」
先生「アホンダラーお前等がちゃんとせーへんさかいにやろが!」
青年「ほなら、もっと早よーに連れて行けや!」
先生「そんなもん俺の勝手や!」
青年「もう検査無い思ってオカンに電話したから来とるわ!」
先生「せやから言うたやろ!
なめんなよ! って!」
青年「今から式場行って暴れたろか?」
先生「なんでここに俺1人だけおるか知ってるか?」
青年「知るか〜!」
先生「お前等数人が暴れたって俺1人で十分押さえれるからや!(笑)」
青年「・・・・・・」
先生「卒業証書いるんか?」
青年「いらんわ! ボケー!」
先生「そこにお前等の分あるから持って行け!」
青年「準備ええの〜! 最初っからメンバー決まってたっちゅ事か?」
先生「よう分かったな〜! ちと頭良〜なったか?」
青年「いつか殺したるさかい 覚えとけよ!」
先生「あ〜いつでも かかってこいや!」
こんな感じで・・・
微笑ましく・・・
俺達の卒業式は終わった・・・
お世話になった先生への
最後の感謝の言葉が
「いつか殺したるさかい 覚えとけよ!」
旅立ってゆく 可愛い
生徒への贈る言葉
「あ〜いつでも かかってこいや!」
こんな素敵な言葉を交わし・・・
たぶん前日から置いてあっただろう
卒業証書を手に・・・
組事務所を後にしたのであった・・・
そして教室に戻り・・・
「卒業式どうやった?」
って聞きまくっていた風景を・・・
昨日、思い出したのだった!
あの日、家に帰ったら・・・
まずは同じ学校に行っていた妹がこう言った・・・
「兄ちゃん勘弁してや〜! 恥ずかしい!」
そしてメインイベントが繰り広げられる・・・
母と俺との戦争・・・
すさまじい物だった・・・
しかし・・・
今だから思う・・・
俺は本当に
親不幸者だったって・・・
申し訳ない事をしたって・・・
それから、
あの先生(ヤ○ザ)・・・
実は
結構好きだった・・・
では最後に・・・
忘れられない母の攻撃・・・
「あんな恥ずかしい思いしたん久し振りや!」
「○○君のお母さんに何て言われたか!」
「小林さん何しに来たん?」
「って言われたんやで! アンタ!」
こんな母が俺は大好きだ!
author : Akira Kobayashi
| Category:思い出話し(爆笑編) | 11:41 PM | comments (7) | trackback (0) |
新着コメント(最新5件を表示)
七三分けの小林少年(笑)だったら…今の小林さんではないような気もしますね
人生に無駄な事など ひとつもないはず全てに意味があるのでしょうね
親孝行されてますよ
今の小林 亮さんのミュージシャンとして一人の人間としての絶大なる信頼!
お母様の深い愛情が有るからこそ今の小林さんがあるのですね
一休さんの「母上様♪」が耳に流れた日記でした…
| スイーツ | EMAIL | URL | 2006/03/15 12:29 AM |
そんな先生もダイスキ!!!!(。→∀←。)♥!!!!!
| 美香 | EMAIL | URL | 2006/03/15 02:52 AM |
今日、卒業に関する嬉しい出来事があったのでコメントします。
帰り道、小学生に「せんせ〜!!」と呼び止められ振り返ると6年前に卒園させた教え子。
久しぶりの再会に子たちは「先生、小さなったんちゃう??」って。←いやいやあんたらが大きなったんよ・・・。かわいいよなぁ・・・。
次の一言「老けたなぁ。」←痛いとこつくわ。小学生容赦なし。
この子達も数日後には小学校の卒業式を控えてます。
こんなとき、先生っていい仕事だなぁ・・・って思います。
教え子ってやっぱりかわいいですよね。
| kyokko | EMAIL | URL | 2006/03/15 06:31 PM |
あ〜学ラン懐かしいな〜もう捨ててしまった!ウチら、最後の学ランやったんですよ〜
今は、ブレザー?とか言うの?よく分かりませんがあのスーツみたいの。
あんなん、学生服とちゃうで!古き良き時代ですなあ〜(*´д`*)
なんか、ノスタルジックな気分・・・
| フッコン | EMAIL | URL | 2006/03/15 10:52 PM |
>かおみっくす
少々田舎なもので、この時代は
まだ生息してた模様です・・・
子育てには十分注意して下さい!(笑)
>あきちゃん
大丈夫です!この場に居た俺が
笑ってしまったぐらいなので!(笑)
こんな人生・・・素敵なのだろうか・・・?
そう思う君も素敵な人なんだろうね!
>スイーツさん
残念ながら俺の親は、今の俺の仕事の事は
何も理解してないようです・・・
アマチュアバンドと同じ様に思っている様子です
>美香
お前も珍しい奴やの〜!
と言う事はレディースか?(笑)
>kyokko
教え子は可愛いもんですよ!
俺が生徒だった時も、そう思ってくれてたんかな〜?
でも今の俺の生徒達は可愛いですな!
>フッコン
俺の高校も俺が卒業して暫くしたら
その・・・ブラジャー?
に変わってしまってたよ!
俺も絶対に学ラン派!
ブレイザー?←俺の車か!
なんかアカン!
| Akira | EMAIL | URL | 2006/03/16 08:04 AM |