November
18
2005
今日は月末にある仕事のゲネ(通しリハーサル)に行ってきた
そう言えば ここ最近ほとんどの現場で俺が最年少の事が多い
もちろん今日もそうだったんだが・・
気が付けば20歳からこの業界に入り 今に至る訳だが・・・
最初の頃はもちろんの事、未だに年配の方(先輩)
と一緒に仕事出来るのは嬉しい事だ
そろそろ俺の歳なら周りは年下ばかりって事だってありえる
でも俺は今日の様な現場を大切にして行きたいと思う
確かに年下のメンバーばかりなら気を使わなくて済む
皆が俺に気を使う訳だから・・・
何でも「はい!」「はい!」って言う事も聞いてくれるだろう
偉そうにも出きるだろう・・・
だから気持ちも良いだろう・・・
でも そんな現場ばかりだったら・・・
いったい俺はどうなっていただろう・・・
って考える・・・
もしそうだったら・・・
俺は自分のドラム 自分の音楽感を
自分だけでしか判断できないミュージシャンになっていただろう
簡単に言うと・・・
「自分勝手なミュージシャン」
もちろん自分の意見をちゃんと持っている事は大切だと思う
でも人の意見を聞く事は、もっと大切なような気がする
その、人の意見が聞けないような環境ばかりではダメな気がする
だんだんキャリアを積んで、歳も取ってくると言う事は
つまり誰も自分に意見したり、注意したりしてくれなくなる
って事なのだ!
相手が年下であっても、そのミュージシャンの考え方や
意見が絶対にあるのだ
先輩に対して「それはおかしいと思う」
って事だって絶対にあるのだ
ただ気を使って言わないだけ!
言った所で「俺は間違ってなんか無い!」
って門前払いされるだけ・・・
だから言わないだけ!
そんな事にも気付かず・・・
「俺は誰もが文句の付けようが無い最高の○○だ!」
みたいな奴だけには、なりたくない!
悲しすぎる・・・
でも俺が一緒に仕事する先輩達は違う
後輩である俺等には物凄く厳しいのだが
俺等の意見もちゃんと聞いてくれる
謝られる事だってあるのだ!
だから俺は今日の様な環境を大切にしたいのだ!
ただ単に歳を取ってる、どうしようも無い(終わっている)
最悪ミュージシャンの中に入るのとは訳が違う
今回の様に自分が尊敬する
先輩ミュージシャン達に囲まれて・・・
って意味だが・・・
でも年下のミュージシャンでも
十分 刺激を貰えたり勉強させてくれる奴も
いっぱい居る!
そうゆう後輩とは末永く演って行きたいものだ
逆にそんな後輩から、いつまでも誘われる先輩で居たい・・・
俺がよく一緒に仕事する大師匠達!
何故か恐い人が多いのだ!
それぐらい厳しいって事なのだが・・・
でも真剣に(手を抜かず)向かって行くと
ちゃんと認めてくれる人ばかりなのだ!
そら〜気ぃ〜も使いまっせ!
冷や汗を何リットルも流しまっせ!
怒鳴られたりする事だってありまっせ!
(ごく一部の恐〜い人だが)
誰しも皆、褒められたいし、良い意見ばかり言われたいし
いつも「最高!」って言ってて欲しい
注意されたり、ダメ出しなんかされたく無いし
ええ歳こいて、叱られたくなんか無い!
だからと言って・・・
そうゆう場所を避けて通ってばかりいると
自分の向上には繋がらないのだ!
そんな生き方だけはしたく無いものだ・・・
それこそ歪んだプライドだと思う!
そんなプライドなら俺は必要無い!
俺はよく「偉そう」とか言われたりする・・・
確かに「偉そう」かもしれない・・・
でもカッコ悪い所だけは絶対に見せたくない
って言うタイプでは無い!
だから自分の弟子でも生徒でも関係無く
俺が(普段偉そうな)注意されてる場面を
見られたって構わない!
って言うか、どちらかと言えば見て欲しい!
こんな場所で、ウダウダ説明するより
1回見てくれた方が分かるだろう・・・
この話しが、どんなレベルの話しなのかは・・・
今回、何故この話しを書こうかと思ったのか・・・
それは・・・
別に今日の現場でメチャクチャ怒られたから・・・
とかでは無い(どちらかと言えば何も無く終わった)
実は昨日あるレッスンをしたのだ
学校とは別でやってるレッスンだ
その生徒は俺が教えてる専門学校の卒業生
彼のバンドは結構頑張っていて
ファンも多く、彼のドラムも凄くいい
その種のバンドのドラムにしては、かなり上手い方だろう
メジャー街道まっしぐらって感じのバンドだ
皆からも上手い上手いって言われて、客からも「キャーキャー」
言われてるタイプだろう
その彼が「こんな温い環境ではイカン」と思い!
くだらないプライドを捨てて 俺に
「もう1回習いたい」
って言ってきたのである
自分から今の状況を脱会する姿勢
厳しい環境に自ら飛び込む姿勢
自分自身で追い込んで行く姿勢
これを見て・・・
とても嬉しかったから・・・
そして今日・・・
俺は寿命が縮むかと思う様な現場を終え
改めてこの恵まれた環境に感謝した・・・
だから・・・
書きたくなった・・・
ただそれだけ・・・
さぁ〜!
明日は滋賀県だ!
そして泊まりだ!
しかも何年ぶりかに一緒に演奏する
俺の大好きなギターリストと一緒なのだ!
演奏も飲み会も超楽しみである!
ちなみに明日のメンバーは
ボーカル 1人
サックス 2人
キーボード 2人
ギター 1人
ベース 1人
パーカッション 1人
ドラム 1人
総勢 9名!
もちろん・・・
俺が最年少だ・・・
author : Akira Kobayashi
| Category:まじめな話 | 11:45 PM | comments (8) | trackback (0) |
新着コメント(最新5件を表示)
小林さんの…
柔軟で 素直な 謙虚な
姿勢に…
涙が でました
どんな 仕事に 携わっていても人間としての 生き方に 私も 改めて謙虚に素直に ならなくてはと 気がつかせて頂きました
よい お仕事を
♪
| スイーツ | EMAIL | URL | 2005/11/19 08:59 AM |
先日見に行った(生まれてほぼ初めてジャズ生演奏見た〜!)
神戸のフェニックスジャズフェスティバルの目玉としてゲーリー・バートン率いる新バンドの演奏がトリにありました。メンバーはバークリー音楽大学での元教え子だそうで、なんとギターの少年は17才!
大御所におさまらないとこがかっこいいなぁ〜と思って見てました。
事実、ゲーリーさんすごい!けど他のプレイヤーも若いながらすごい!!とクラクラしました♪
しかし、ギターがメインのあとにはゲーリーさん必ず寄っていって耳元で何か言ってたのが超気になったんだけど(笑)本番中にダメ出しかなぁ?と終わったあとゴスペル友だち(彼女も昔ドラムやってました)と心配しちゃったわ〜
やわらかいアタマと感性はアーティストの宝物★ですね。
私もこの年になっても(ってそんな年とは思ってないけどねっ!)
まだまだ勉強したいし、世の中のほとんどは
知らないことがいっぱいだなぁと感じています。
だから知りたいし、自分のモノにしたい!
いろんな人からいろんなものを吸収できると
人生の限られた時間で何倍も生きられるのかもしれません。
今日のブログはとっても胸に響きました。やっぱ年かなぁ(笑)
P.S.先日はどうもありがとうございました。
次回リベンジ戦は開店と同時に行っちゃうつもりです(涙)
しかしガッコが増殖してて腰抜けたわ。儲かってますね〜!!
昔って一つの校舎に2つともガッコが入ってたような覚えがあるんだ けど……違った?
| かおみっくす | EMAIL | URL | 2005/11/20 07:13 AM |
今回のAKIRAさんのBLOG。
自分も全くその通りだと思います。
同じような経験、いっぱいしました(・_・;)
ていうか、今もしてるし、これからも、そんな現場に自分から行くと思います。
大先輩と演奏する時は、もちろん緊張しますし、気もつかいます。
けど、音を出した瞬間からは、絶対に引かないようにしています!!
引いた気持ちで演奏してショボイGT弾いても意味無いっすもンね!
師匠にいつも言われます
「誰と演奏する時でも、ガチコン〜〜!!いわしてこい!!」
怖い人たち大好きです!!
12月の共演。宜しくお願いします!!
| GT古賀 | EMAIL | URL | 2005/11/20 06:36 PM |
遊びにきたのです〜!ちひろも、いつも、叱られ、しばかれ・・・
しかし、それが、嬉しく、そして、出来ない自分を情けなく・・・
だけど、やるしか・・・それしか・・・ないですね!
とても、感動しました。
ちひろも、「頑張ろう」っと思いました。
また、ゆっくり、お話してみたいです。
なんか、元気でたぞ!!
がんばるぞ〜〜〜〜!!!!
ちひろ
| ちひろ | EMAIL | URL | 2005/11/21 01:22 AM |
>学生さん
自問自答、自己嫌悪。
これらは真剣であるからこそ出てくるわけですから
悩んでいる自分を責める事はないと思います。
これは別に音楽に限った事ではないけどね。
オレ様ワールドに浸るのは簡単やけども
いずれはその世界には一人しかいなくなるでしょうな。
そんな人いっぱい知ってるけど(笑)
「わしゃあこれだけは絶対に負けん!」
どんなステージに立ってもこれは大事な気概でしょうね。
それさえあればどんな事だってやっていけると思いますよ。
初めてFのコードがきれいに出たあの日の事。
ワタシは今でも鮮明に思い出せます。
お互い、精進しましょうね!
| Gaku@長崎 | EMAIL | URL | 2005/11/21 02:21 AM |