September
10
2005
前回は途中で切り上げてしまい申し訳なかった。
10年も前の事なのに、昨日の事の様に次から次へと思い出してしまったもので、予想以上に長くなってしまった。
では前回の「あらすじ」→
9月5日「驚かせる」 ←読んでない方はこのページをを読んでからどうぞ!ん〜!と言うかもう一回読んでからの方が楽しめるかも!
電話をかけたもう一つの理由とは、ある言葉を言わせる為であった。
俺「もしもし、間に合った〜?」
先輩「死ぬほど走ったわ、もう乗ってるわい」
俺「送ったってもええよ」
先輩「殺すぞ!後5分早よ言え!」
俺「あっ!そうやボールペン忘れてんで〜」
先輩「いらんわボケ〜!」
俺「郵送しよか〜?」
先輩「そうやな〜郵送でもええけど、出来たら100円もした高価な物やから、今から持って来てくれるかな〜イッヒッヒ〜」
俺 何も言わず電話切る
一方的に電話切った後の車内での会話(すでに高速に乗っている)
俺「先輩持って来い言いよった」
T 「相変わらず単純やな〜」「俺も色々調べたぞ」
俺「どやった?」
T 「ギリギリやな〜」
ここからが勝負である。
分かってる方もいるだろうが、説明しよう。
簡単に言えば、彼が電車降りて駅出たら、そこに居る(2人が)
理由は二つ、落とし物の確認!それから彼の希望通り送ってあげる!
ただそれだけだ。
しかし幾つかの難関がある。
俺達の田舎は兵庫県の山奥にある。電車なら、大阪駅から特急で1時間40分ぐらいかかる。車で行くと、中国自動車道から舞鶴自動車道、春日インターで降りて一般道を走る。普通でも2時間以上はかかる(高速料金にすると往復7000円ぐらい)
普通なら間に合わない。
ところが T 君が JR に電話して聞いたところ、彼の乗った最終特急は途中の駅までしか行かず、そこから各駅に乗り換えて帰るしかないらしい。目的駅に到着するまで2時間ぐらいかかるみたいだ。
なんとかなる!
って言うか何とかする!
俺達は急いだ。平均150キロ程のスピードで目的駅まで向かった。
途中 T 君が言った「先輩家族の人に駅まで迎えに来てもらってたらどうする?」
本当だ!それでは、おもろさ半減である。実際、彼の実家は駅から更に山奥の為、徒歩で帰るなど有り得ない。迎えに来てもらう可能性は非常に高い
仕方ない彼の実家に電話するか!
俺「もしもし、小林と申しますが、○○さん帰られてますか?」
彼の母「あら!亮君?久し振りやね〜?」
俺「○○さん帰って来るって連絡あったんで電話してみたんですが・・・」
母「そうなんよ、夕方ぐらいには帰るって言ってたのに、何か大阪で友達と会ってたらしく
さっき電話あったわ。ほんまにあの子は・・・」
俺「ほんまですよね〜!みんな待ってるのにね〜!」
母「あれ?亮君は大阪ちゃうの?」
俺「それが俺も丁度実家帰って来てて、○○さんを待ってるんですよ」
母「そうなん?ごめんな〜」
俺「いいです、いいです」
母「なんか後40分ぐらいで駅着くから迎えに来てくれって電話あったから家着いたら
電話させるわな〜」
俺「じゃあ〜俺が駅まで迎えに行きますわ〜」
母「ええの〜?」
俺「もちろん!でわ〜!」
完璧だ!!
人の親に嘘つくのは気がひけたが、仕方ない!
これも作戦を成功させる為である!
これで準備は完了だ。後は彼より早く駅に着くだけだ。
人間やる気になれば何でも出来る!電車が着く15分前の時点で、我々は駅前で缶コーヒー片手にコーヒーブレイク中だった。
まもなく電車が来る。我々は駅の出口の真正面に車を停め、車内で先輩を待つ事にした。
ついに電車がやってくる。田舎の最終電車なんて、人なんか乗っていない。もちろん駅の出口も1つに決まっている。
薄暗い駅の出口から彼の姿が見えた。
彼は家族が迎えに来ていると思い込んでいる。だから駅を出ながら家の車を探す。しかし見あたらない。(当たり前田よ前田さん!)
ようやく他の車に目がいく。そこには彼が何時間か前まで大阪で乗っていた車がある。しかし マ・サ・カ と思いそのままスルーする。一瞬動きが止まり思いっきり振り返る。
あんなにリアルな「二度見」を見たのは初めてである。
そして車内の2人を確認する。大笑いしながらヘタりこむ(ヒザに来たらしい)
俺等も大笑いしたかったが、ここは我慢!そして我々の第一声
2人「すいませ〜ん」
T 「これ拾ったんですが、おたくのんとちゃいますか?」
先輩「そうです」笑い死ぬ手前
T 「届けに来ました」ボールペンを投げる
先輩「ありがとうございます!ってお前らアホか?」
軽いノリ突っ込み
2人「アホちゃうよ」
内場風(吉本新喜劇)
俺「送れ送れってうるさいから送るわ」
又もや無理矢理 車に乗せる(本日2回目)
先輩「意味が分かりません」
T 「ほな行こか」
先輩「アカンて!アカンて!おかん迎えに来るねん!」
俺「け〜へんよ」
T 「待ってても」
先輩「???????」
先輩「 モ ウ ス キ ニ シ テ ク ダ サ イ 」
彼は全てを悟ったみたいだ。
しかし長かった。疲れた。興奮した。でも完璧だった。
こうして超くだらない一日が終わろうとしていた。
何とも言えない快感と達成感に包まれ、俺は車を走らせた。
そして・・・
「オイ!どこ向かってんねん〜」「頼む降ろしてくれ〜!」「お前ら殺すぞ〜」
と言う叫び声と共に、車は大阪方面へ向かう高速へと消えて行った
もちろん・・・彼を乗せたまま・・・
author : Akira Kobayashi
| Category:思い出話し(爆笑編) | 12:13 AM | comments (6) | trackback (0) |
新着コメント(最新5件を表示)
>ダディー
君は登場人物知ってるから余計にオモロイねんて!
実はもう1つ書こうかな〜?って思ってたけど
コレの倍以上にはなりそうやから、勘弁して下さい。
又、気が向いて暇やったら書くわ!
| Akira | EMAIL | URL | 2005/09/10 12:45 AM |
最高!!(>_<)〃爆笑しました!!まだまだありそうなとんでもエピソード、是非放出してください)^o^(
いやぁ〜☆伝説は本当だったのだなぁ(*^m^*)
| SAORI | EMAIL | URL | 2005/09/10 11:50 AM |
>SAORIさん
コメントありがとうございます
誰にどんな伝説を聞かれたのでしょうか?
っていっても、ここに載せれる内容なんでしょうか?
まっ!とにかく、これからも遊びに来て下さいませ!
| Akira | EMAIL | URL | 2005/09/10 05:12 PM |
ボールペン ← 正しくは「ハブラシ」でした。
また、だまして車に乗せて本人が要望してないところへつれて行ったり帰してあげないことを、むずかしい言葉で「拉致監禁」といいます。
(浜村調)
| いな〜だ | EMAIL | URL | 2005/09/10 07:34 PM |
>いな〜ださん
歯ブラシは違う話の時やったと思うけどな〜
ボールペンやって〜!まぁ何でもええけど、100円ぐらいの物やわ!
「拉致監禁」って?そうかな〜結構嬉しそうやったやん?
そんな事より見てくれてたとは・・・
しゃ〜ないから今度は、あなたがアワ吹いた話でも書こうかな〜
あっ!そうや!
皆様!この方が、この物語の主人公です
| Akira | EMAIL | URL | 2005/09/10 08:22 PM |